保育者による幼児用発達障害チェックリスト(CHEDY)の有用性に関する検討

Makoto Kobayashi, 尾﨑 康子*, Toyokazu Mizuuchi, 阿部 美穂子

*この論文の責任著者

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文査読

抄録

保育者が発達障害児や発達が気になる子どもを評価するスクリーニング尺度として、幼児用発達障害チェックリスト(CHEDY)を作成した。CHEDYは、広汎性発達障害(PDD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、知的障害を測定する3尺度で構成されている。PDDはADHDや知的障害との合併が認められることがあるが、CHEDYはこれら3つの障害を一度に調べることにより、子どもの様子を的確に把握し、保育指導に生かすために開発された。PDD群(682名)、ADHD群(48名)、知的障害群(267名)、定型発達群(897名)について調べたところ、これら3尺度には十分な内部一貫性が示され、また群間の有意な区別がなされたことから、信頼性と妥当性をもったスクリーニング尺度であることが示された。さらに、定型発達群との識別性を調べたところ、各障害の識別に有用であることが示された。
本文言語日本
ページ(範囲)335-345
ページ数11
ジャーナル特殊教育学研究
51
4
出版ステータス出版済み - 2013/12

キーワード

  • 保育者評価
  • 幼児
  • 発達障害
  • スクリーニング尺度
  • 識別性

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