抄録
本稿では、単一動作および連続動作(複数の動作)の開始の局面「はじめる」形、継続の局面「つづける」形、終了の局面「おわる」形の構造と意味に関して動詞のアスペクト的な素性の違いに注目して考察を行った。単一動作の場合の局面解釈の要件には開始限界を突破した時点で動作が一部成立していることが重要である。一方連続動作の場合は、二つの構造があり、一つは単位動作が限界性を含意すること、もう一つは単一動作の局面解釈が許容されることが要件にとって重要である。よって、連続動作の局面解釈には、単一動作の局面解釈とは異なる特立した要件があることになる。
本文言語 | 日本 |
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ページ(範囲) | 36-54 |
ページ数 | 19 |
ジャーナル | 筑波日本語研究 |
号 | 9 |
出版ステータス | 出版済み - 2004/11/30 |