抄録
本研究では,自然物を用いた見立て絵の活動において,4歳児と5歳児がどのように互いの見立てを共有し,素材に対する多様な見方を獲得していくのかを事例的に明らかにすることを目的とした。その結果,年中児は,素材の全体的形態に着目して見立てのイメージを作りだし,その見立てを他児と共有することで,素材に対する多様な見方を獲得していくことが示唆された。一方,年長児は,目の前の素材を既有イメージの構成要素の1つとしてとらえる見立てを行い,そうした見立てを他者との関係の中で共有していくことが示唆された。
寄稿の翻訳タイトル | A Case Study of Four-year-old and Five-year-old Children's "as if" Drawings: Developing Multiple Perspectives of Natural Objects |
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本文言語 | 日本 |
ページ(範囲) | 465-477 |
ページ数 | 13 |
ジャーナル | 美術教育学:美術科教育学会誌 |
巻 | 32 |
号 | 0 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2011 |