抄録
地方自治体が地元の特定の建造物などのPR目的でプロジェクションマッピング上映を実施する機会は多くなった.しかし,プロジェクションマッピングという言葉が一定の知名度を持つに至り,現在インターネット上の動画サイトでは多くの記録映像を視聴することができるようになった.これに伴い,プロジェクションマッピングをその場で体験しなくてはならないという感覚が希薄化してきている.また,モニタ上で表現される記録映像は視点を固定化し,全てが平面化されてしまっている.プロジェクションマッピングの持つ上映場所との紐づきが半ば失われ,視聴者にとって映像演出の新鮮味やエンターテイメント性の重要性が増す中,マルチメディアを使ってどのようなイメージを映像内で打ち出すかが課題となっている.今回は内灘の街の歴史をより鮮明に印象付ける表現媒体としてプロジェクションマッピングを取り入れてみた.その結果,2つの融合による相乗的な表現が面白い効果を醸し出したのでここに報告する.
本文言語 | 日本 |
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ページ(範囲) | 199-207 |
ページ数 | 9 |
ジャーナル | 金沢学院大学紀要,金沢学院大学紀要委員会編 |
巻 | 15 |
出版ステータス | 出版済み - 2017/03 |
キーワード
- プロジェクションマッピング
- 映像
- アニメーション
- マルチメディア
ASJC Scopus 主題領域
- コンピュータサイエンス一般