回復期リハビリテーション病棟の転倒予防における職種間の意識の違い及び多職種連携に関する促進要因と阻害要因

牧野 真弓*, 加藤真由美,正源寺美穂,関井愛紀子,浅川康吉

*この論文の責任著者

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文査読

抄録

【目的】回復期病棟の転倒予防連携における職種間の意識の違いと転倒予防の多職種連携に関する促進要因及び阻害要因を明らかにすることを目的とした。【方法】同病棟の看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護職149名を対象に、転倒予防多職種連携の捉え、必要と思うことと現状、促進要因及び阻害要因等について質問紙調査を実施した。多職種連携の成果の認識は、連携への満足として調査した。【結果】ロジスティック回帰分析の結果、連携への満足に影響する促進要因は、「連携を支援する組織体制が必要」、阻害要因は「業務内容の見直しが必要」「リーダーが必要」「転倒予防の連携に対する考え方のずれ」「職種間に意識の垣根がある」であった。【考察】転倒予防多職種連携の成果を上げるために、連携を支援する組織体制として、医師や療法士が申し送りに、介護職が定期カンファレンスに参加でき、転倒時や損傷時に患者個別に連携を行う体制を整える必要があること、職種間の意識の違いを埋めるIPE(Interprofessional Education)の必要性が示唆された。
本文言語日本
ページ(範囲)32
ページ数45
ジャーナル看護実践学会誌
30(1)
出版ステータス出版済み - 2017/09/25

キーワード

  • 転倒転落
  • 回復期病棟
  • チーム医療
  • IPE

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