公開シンポジウム「もっと知りたい認知症~体験者の声から学ぶ」の概要と参加者の反響

竹内 登美子, 青木 頼子, 新鞍 真理子, 牧野 真弓

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文査読

抄録

認知症に関する様々な体験談を映像や音声で紹介した「認知症本人と家族介護者の語りWebサイト」の公開1周年を記念して、「もっと知りたい認知症Q&A-体験者の声から学ぶ」をテーマとした公開シンポジウムを開催した。このシンポジウムの特徴は、Webサイトにアップロードした認知症本人と家族介護者の語り(ビデオ映像)をメインに位置付け、個々の語りに関した現状の説明をシンポジストが行う、という方式をとったことである。今回、その反響を知るという目的で、終了後のアンケート結果を分析した。参加者138名のうち69名から回答が寄せられた。回答者は医療関係者が22名と最も多く、次に認知症本人もしくは家族で21名、教育関係者が8名という順であった。シンポジウムの全体的印象は、"よかった"と"まあまあよかった"を合わせると97%であった。よかった理由として、当事者の生の声と表情が伝わったという臨場感や、事例に沿った専門家の説明等が多く挙げられていた。以上のことより、ビデオ映像による体験談の提示と、それらを補足説明する方式の効果が推察された。
本文言語日本
ページ(範囲)43
ページ数51
ジャーナル富山大学看護学会誌
15(1)
出版ステータス出版済み - 2015/09

キーワード

  • 家族
  • 認知症

引用スタイル