『児童・生徒作文コーパス』を用いた 漢字使用能力の発達過程の分析

宮城 信*, 今田 水穂

*この論文の責任著者

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文査読

抄録

『児童・生徒作文コーパス』を用いて,児童・生徒の作文における漢字の使用状況の調査と漢字使用能力の推定を試みる.このコーパスは小学校1年生から中学校3年生までの児童・生徒の作文を収集,電子化した100万語規模のコーパスで,児童・生徒の言語使用状況を学年横断的に調査することができる.このコーパスを用いて,漢字種別(学年別配当漢字,常用漢字,常用外漢字),品詞,語種等の観点から,児童・生徒の学年別の漢字使用状況を調査する.また,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』や,別途収集した大学生の書いた作文と対照することによって,作文の文体的特徴や大学生の漢字使用状況を到達目標とした児童・生徒の書くことにおける漢字使用能力の発達過程の分析を行う.
寄稿の翻訳タイトルAnalyzing the Developmental Process of Kanji Usage Ability Using "Written Composition Corpus of Japanese Elementary and Junior High School Students"
本文言語日本
ページ(範囲)352-369
ページ数18
ジャーナル計量国語学
31
5
DOI
出版ステータス出版済み - 2018/06/20

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