抄録
中・上級レベルの日本語学習者を対象とした漢字クラスにおいて,教師主導による導入・練習後に学習者同士で行うグループ練習の活動を取り入れ,そのための教材開発に取り組んでいる。教師の援助なしで学習者だけで円滑にグループ練習を進めていけるような教材の作成を目指し,ワークシートとカードとタブレット端末,3つのツールを組み合わせたことが本教材の大きな特徴である。これまでの教材開発の過程の中で,各ツールにはそれぞれ利点と欠点があり,3ツールを適切に組み合わせることで各ツールの欠点を補え,学習者にとってより使いやすい教材作成ができることがわかった。一方で,ツールの多さが学習者の負担になる場合もあることが学習者同士のやりとりの観察により問題点として浮かび上がった。そこで,3ツール全てを用いる練習においては,同時に使用するのは2ツール以内としたところ,円滑に練習が進むようになった。本稿では3ツールの効果的な活用法に関して報告するとともに,開発した教材の内容を紹介する。
寄稿の翻訳タイトル | The Development of Kanji Learning Materials Using Worksheets, Flashcards and Tablet Computers : Aiming for the encouragement of active group work activities among learners of Japanese |
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本文言語 | 日本 |
Place of Publication | 日本 |
出版社 | 富山大学国際交流センター |
ページ | 25-34 |
ページ数 | 10 |
巻 | 3 |
ISBN(印刷版) | 21891192 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2016/12 |
キーワード
- 日本語教育