視床下部において炎症反応を惹起し、摂食異常を誘導する自然免疫シグナルの機能解明

  • 長井, 良憲 (研究代表者)
  • Watanabe, Yasuharu (連携研究者)

プロジェクトの詳細

研究成果の概要

高脂肪食摂餌により誘導される視床下部炎症及びレプチン抵抗性の発症について、TLRシグナル分子TRIFが重要な役割を果たすことを見いだした。In situ hybridization法により、視床下部にTRIFが発現することを確認した。高脂肪食摂餌またはTLR3の内因性リガンドStathminの脳室内投与による視床下部レプチンシグナルの減弱、摂餌量の減少がTRIF KOマウスで改善することを確認した。TLR3 KOマウスではTRIF KOマウスと同等の表現型を示さなかったことから、視床下部炎症やレプチン抵抗性の誘導におけるTRIFの上流は、TLR3以外の分子であることが示唆された。
ステータス終了
有効開始/終了日2015/04/012018/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,940,000

キーワード

  • 自然免疫
  • 視床下部炎症
  • 摂食異常
  • レプチン抵抗性