自言語による漢文文献の訓読についての理論的及び実証的研究

  • Kosukegawa, Teiji (研究代表者)
  • ホイットマン, ジョン (研究分担者)
  • 藤本, 幸夫 (連携研究者)
  • 月本, 雅幸 (連携研究者)
  • 山本, 真吾 (連携研究者)
  • TAKADA, Tomokazu (連携研究者)
  • 石塚, 晴通 (研究協力者)

プロジェクトの詳細

研究成果の概要

訓読は古典籍(漢文文献)を読解する方法の一つで、外国語文献として読解する段階と読解者の言語(自言語)で読解する段階に応じて古典籍本文に加点現象が起こる。加点内容には自言語を超えた共通性と自言語に依存する特殊性とがあり、古典籍の言語と読解者の言語の類型の違いによって加点内容も異なる。漢文文献に直接加点を行った資料が現存する言語は、日本語、中国語、朝鮮語、ベトナム語である。同様の現象は中世欧州のラテン語文献にも存在し(欧州諸語による加点・書込)、これら以外の言語文化圏においても古典語文献を有する場合には同様の現象が存在することが推測され、言語文化圏を超えた普遍的な活動が存在したと考えられる。
ステータス終了
有効開始/終了日2012/04/012015/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥18,850,000

キーワード

  • 訓読
  • 自言語
  • 漢文文献
  • 漢字文化圏
  • ラテン語文化圏