膵がんの浸潤過程に関わるInterleukin-32の役割とその発現機構の解明

  • Imura, Joji (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究成果の概要

以上、IL-32は炎症性のみならず、膵癌の浸潤性に関わる重要な因子である可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵癌は最近、死亡率が増加の一途を辿っている。何故に、膵癌が予後不良なのか?その原因は数々あるが、特に膵癌は容易に周辺臓器に浸潤し易く、手術不能となることも要因である。では、なぜに易浸潤性なのか?浸潤を制御している機構や分子はどの様なものがあるのか?それらを明らかにすることが本研究の目的である。まず、浸潤性の高い細胞を作成し、これらで高発現している分子の中からL-32を見出した。さらに、IL-32を減少させると浸潤性が減弱し、亢進させると浸潤性を増すことを確認した。また、IL-32によって制御を受ける分子も明らかにした。今後、IL-32と共に、他の分子を抑制するような創薬にも繋がる研究である。
ステータス終了
有効開始/終了日2016/04/012019/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,680,000

キーワード

  • 膵癌
  • 浸潤
  • IL-32
  • 細胞株
  • Interleukin-32
  • サイトカイン