プロジェクトの詳細
研究開始時の研究の概要
本研究により、神経生理学的変化を明らかにし、脳卒中患者の麻痺改善メカニズムを解明することで、脳卒中に対する新しいストラテジーが構築できる。
研究成果の概要
結果、sham刺激でのペグ課題(前/後)では35/34本、MEP(潜時)(前/後)21.5±0.6/21.8±0.2 ms(p>0.05)、anodal刺激でのペグ課題(前/後)では35/36本,MEP(潜時)(前/後)21.4±0.4/21.2±0.8ms(p>0.05)であった。一方、anodal刺激直後のMEPはsham刺激直後のMEPより潜時の短縮が見られた(p<0.05)。以上のことよりtDCS(anodal)刺激はsham刺激よりもMEP(潜時)の有意な変化を一時的に誘発することが示唆された。
研究成果の学術的意義や社会的意義
今回、被験者数には課題があり確定的な結論を導くことは困難であったが、運動機能改善の背景には錐体路機能の促通現象が生じている可能性が示唆された。今後はさらに被験者数を増やし、さらなる検証を行う計画である。神経生理学的変化を明らかにし、脳卒中患者の麻痺改善メカニズムを解明し、脳卒中に対する新しいストラテジーを構築していく。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2021/04/01 → 2022/03/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥470,000
キーワード
- 経頭蓋直流電気刺激
- 背外側前頭前野
- 経頭蓋磁気刺激
- 運動誘発電位
- MEP潜時
- MEP振幅
- tDCS