メインナビゲーションにスキップ
検索にスキップ
メインコンテンツにスキップ
富山大学 ホーム
日本語
English
ホーム
プロファイル
研究部門
プロジェクト
研究成果
データセット
受賞
活動
コース
専門知識、名前、または所属機関で検索
生後の神経新生から考える海馬の記憶容量の確保のしくみ
北村, 貴司
(研究代表者)
富山大学
概要
研究成果
(2)
プロジェクトの詳細
研究概要
海馬の記憶容量を飽和させることにより、新規の記憶情報の獲得を阻害できるかどうかを検討するため、脳への連続的電気痙攣刺激によりシナプス可塑性の容量を飽和させ、学習記憶試験を実施し、シナプス飽和レベルと記憶獲得レベルの程度を比較検討した。ラットの脳に連続的に痙攣誘発性電気刺激(MECS)を行い、その後、麻酔下において、EC-DG間のシナプスにおいてLTPが生じるかどうかを検討した。コントロール群である非処置群では、高頻度刺激を行うことで、有意にシナプス応答の増強が確認された。しかし、MECS群においては、高頻度刺激を行ってもほとんどシナプス応答の増強が確認されず、これ以上高頻度刺激によりシナプス応答が増加することはなかった。更に、海馬シナプス可塑性を飽和させることにより、海馬依存的な学習課題において記憶獲得障害が起きるかどうかを検討した。ラットに1日1回のMECS処置を5日間連続して行い、その2日後に学習させ、24時間後、想起試験を実施した。想起試験実施後、ラットは、個々の動物のシナプス可塑性の飽和程度を測定するため、海馬LTP実験をそれぞれ実施し、シナプス飽和程度と学習到達度の相関関係を解析した。実験の結果、コントロール群は、LTPの誘導率、学習成績、共に通常の野生型群で得られるデータエリア内にデータはプロットされた。一方、MECS処置群では、LTPの誘導率、学習成績が共に低い値を示し、海馬シナプス可塑性の飽和の程度と海馬依存的な課題の学習成績には、相関関係にあることが明らかとなった。
ステータス
終了
有効開始/終了日
2009/01/01
→
2011/12/31
資金調達
Japan Society for the Promotion of Science:
¥4,290,000
すべて表示
より少なく表示
キーワード
記憶
海馬
神経新生
長期増強
歯状回
プロジェクトにアクセス
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21700378/
研究成果
年別の研究成果
2009
2009
2010
2010
2
学術論文
年別の研究成果
年別の研究成果
LTP induction within a narrow critical period of immature stages enhances the survival of newly generated neurons in the adult rat dentate gyrus
Kitamura, T., Saitoh, Y., Murayama, A., Sugiyama, H. &
Inokuchi, K.
,
2010
,
In:
Molecular Brain.
3
,
1
, 13.
研究成果
:
ジャーナルへの寄稿
›
学術論文
›
査読
Open Access
High-frequency Stimulation
100%
Dentate Gyrus
100%
Long-term Potentiation
100%
Adult Rats
100%
Immature Stages
100%
43
被引用数 (Scopus)
Adult Neurogenesis Modulates the Hippocampus-Dependent Period of Associative Fear Memory
Kitamura, T., Saitoh, Y., Takashima, N., Murayama, A., Niibori, Y., Ageta, H., Sekiguchi, M., Sugiyama, H. &
Inokuchi, K.
,
2009/11/13
,
In:
Cell.
139
,
4
,
p. 814-827
14 p.
研究成果
:
ジャーナルへの寄稿
›
学術論文
›
査読
Open Access
Hippocampus
100%
Adult Neurogenesis
100%
Fear Memory
100%
Neurogenesis
100%
Hippocampal Neurogenesis
28%
417
被引用数 (Scopus)