水痘ウイルスIE62は脳由来神経栄養因子と免疫交差し帯状疱疹の痛覚過敏を起こす

  • Shiraki, Kimiyasu (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究概要

水痘帯状疱疹ウイルス前初期抗原62(IE62)は、ウイルスの主要転写因子である。IE62に対する抗IE62抗体の中には、BDNFと免疫交差して、その生理活性を高めることが、神経損傷を伴う帯状疱疹の痛覚過敏やアロディニアを誘導することを確認した。そして、帯状疱疹様の皮膚病変を生じるマウスの単純へルペスウイルスの皮膚病変の重症化に従い、病変周辺の皮膚の神経終末数が増加していることを確認した。このように皮膚病変自体がケラチノサイトに神経成長因子を誘導して、神経終末数を増加させている。このように神経終末数増加は、痛点数の増加による痛覚過敏という現象を明らかにできた
ステータス終了
有効開始/終了日2010/01/012012/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,550,000

キーワード

  • ウイルス
  • 帯状疱疹
  • 疼痛
  • 水痘帯状疱疹ウイルス
  • 帯状疱疹後神経痛
  • 前初期抗原IE62
  • 脳由来神経栄養因子(BDNF)
  • C線維