機能性トリテルペンのがん悪液質性筋萎縮に対する改善効果の検証

  • Fujita, Kyosuke (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究成果の概要

オレアノール酸の効果は、今回使用したがん悪液質性の筋萎縮モデル細胞においては明確な改善効果を示さなかったものの、がん悪液質を引き起こしているマウスに対してオレアノール酸を含む食餌を与えると筋萎縮を改善することを見出した。また、オレアノール酸等のトリテルペンを含むエゴマ葉を含む食餌もがん悪液質による筋萎縮を改善させることを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん悪液質とは、多くのがん患者の生活の質を低下させる原因となる、筋肉の衰え(筋萎縮)・体重減少・食欲不振などの症状である。現在、がん悪液質に対する効果的な治療法が確立されておらず、新規の治療法を見出す必要性がある。本研究成果は、エゴマ葉などのトリテルペンを多く含む食品の摂取が、がん悪液質性の筋萎縮に対する新規の食事治療法の一つになりうることを示すことができた。
ステータス終了
有効開始/終了日2017/04/012020/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,030,000

キーワード

  • 筋萎縮
  • トリテルペン
  • オレアノール酸
  • がん悪液質
  • 筋委縮
  • エゴマ葉
  • C2C12細胞