プロジェクトの詳細
説明
研究成果の概要(地域看護学教育)わが国の地域看護学の教育体系を構築するための参考として、諸外国の地域看護に関する情報を各国の看護協会を通じて把握した。調査の主な内容は看護職の免許や資格、地域で働く看護職種と教育体系の現状と今後の在り方等である。調査の方法は各国の看護協会長宛に調査票を郵送し、回答を求めた。回答のあった国はエジプト、ブラジル、フィリピン、韓国、タイ、スウェーデン、ドイツ、フランスである。また、デンマーク、中国、イギリスについては地域看護学の専門家から同様の調査結果を入手した。これらの国から得られた回答内容の概略は以下の通りである。(1)各国とも看護師の免許が基礎であるが、其れを基盤に専門領域の資格制度や保健師・助産師制度を有している国が見られる。(2)地域では看護師の資格で働いている国が多い。(3)地域で働く看護師の教育体系は大学(学士)教育の中に含まれている場合が多い。(4)地域で働く看護職の教育・研修の在り方では大学(学士)のレベルを妥当とした意見が多いが、併せて、修士・博士号の取得や1年程度の専門課程の様な卒後教育が適当といった意見も見られる。また、在宅看護の能力向上や看護診断・介入の理論の構築の重要性、家族看護・保健医療制度・経済・倫理・法律等幅広い内容、企画・管理・国民のニーズの把握能力等の必要性が指摘された。さらに看護の専門化と多機能兼務の問題への取り組みも指定されている。わが国の地域看護学の教育体系は多面的な要素を取り入れた構築が必要である。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2005/04/01 → 2007/03/31 |
フィンガープリント
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