体液中希少細胞の選択的捕捉用流路の解析と高性能化へ向けた流体力学的研究

プロジェクトの詳細

研究開始時の研究の概要

CTC(血中循環腫瘍細胞)は進行中のがんから血中に漏出したがん細胞であり、その捕捉・検出はがんの診断・治療に有効であるが、血中含有量は極微量であり、CTCの選択的捕捉にはまだ課題がある。本研究で着目するCTCチップは、CTC表面に発現する抗原タンパク質と反応する抗体を付与した多数のマイクロポストでCTCを選択的に捕捉する微小流路デバイスである。ただし対象が微小な生体試料であるため詳細な分析が困難であり、力学現象としての理解が不十分である。そこで流れの相似則に基づく拡大流路を用いた模擬実験と数値シミュレーションの併用により、流体力学的観点から現象を分析し、チップの性能改善に取り組む。
ステータスアクティブ
有効開始/終了日2025/04/012028/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,680,000

キーワード

  • リキッド・バイオプシー
  • 生体外模擬実験
  • 埋め込み境界法
  • 混相流
  • 粒子選別