ヒト正常胆嚢上皮と胆嚢癌におけるアクアポリンの役割解析

  • 塚田, 一博 (研究代表者)
  • 嶋田, 裕 (研究分担者)
  • 奥村, 知之 (研究分担者)
  • 吉岡, 伊作 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究概要

胆嚢癌の組織マイクロアレイにおいてAQP1発現が41%、AQP5発現が59%に認められた。特にAQP5発現は腫瘍進達度や漿膜浸潤との逆相関を認め、さらにゲムシタビンに感受性があり、AQP-5発現症例は予後良好であった。胆嚢癌細胞株NOZ-1においてAQP-5発現を認め、SiRNAによるAQP-5抑制にて細胞の増殖能、浸潤能、運動能が抑制された。NOZ-1のmiRNAのマイクロアレイ解析でゲムシタビン感受性に関係するmiRNAを数種類同定し、そのターゲットであるタンパク質を同定した。これらの成果によりAQP5が胆嚢癌の発癌進展、薬剤感受性に関与し、胆嚢癌の分子標的になり得ることが示唆された。
ステータス終了
有効開始/終了日2009/01/012011/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,550,000

キーワード

  • 胆道外科学
  • 予後
  • 組織アレイ
  • 発癌
  • 胆嚢癌
  • AQP-5
  • miRNA
  • RT-PCR