アフリカにおける食糧生産とその社会経済的背景に関する研究

  • SUEHARA, Tatsuro (研究代表者)
  • MLAMBITI, M. (研究分担者)
  • Sugimura, Kazuhiko (研究分担者)
  • IKEGAMI, Koichi (研究分担者)
  • 赤阪, 賢 (研究分担者)
  • SODA, Osamu (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究概要

研究協力者のマサウエは、モロゴロ周辺地域で見られる農村金融に関して、農民の行動が市場経済に対応するようになっているにもかかわらず、それにみあう農民に対する融資制度が公的金融機関によって整備されておらず、農民金融は伝統的な信用制度に依存していることが示された。また、研究代表者の末原は、モロゴロ西方の乾燥サバンナ地帯における農耕民カグル-の食糧生産とそれに対する市場経済の影響を分析して、農業が伝統的な社会制度を越えて、新しい世代による本来の故郷地から遠く離れた土地での、新しい土地の獲得へと動いていることを示し、市場原理に基づいた土地私有制度の出現をあきかにした。研究分担者の祖田は、モロゴロ南方の湿地帯における大規模な稲作農業を分析し、タンザニアにおける伝統的稲作社会のしくみとその変容をあきらかにした。研究分担者の杉村は、モロゴロ南西部の農耕民サガラの農業に見られる混作農業に着目し、乾燥地帯の混作農業のもつ合理性と、混住社会の変容をあきかにした。研究分担者の池上は、モシ周辺のキリマンジャロ山麓において、伝統的農牧林複合社会のファーミングシステムと、日本の援助によって導入された近代的灌漑農業社会との、相互関係および地域内農民間格差についてあきらかにした。研究協力者の黒田は、イリンガ東部の山岳地帯に見られる、集約的農業の先進地帯において、果実栽培や野菜栽培と組み合わせたトウモロコシ栽培農業を分析し、農村内における農産物トレイダーの出現過程とその活動の実態をあきらかにした。研究分担者の赤阪は、マリにおける首都への急激な人口流入にともない、都市周辺農村が主食用作物の栽培から野菜作生産へと変わる過程を、自発的農業生産組織の出現の過程とともにあきらかにした。
ステータス終了
有効開始/終了日1992/01/011994/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥18,500,000

キーワード

  • 食糧生産
  • アフリカ
  • 社会変容
  • タンザニア
  • 市場経済
  • 土地制度
  • 構造調整
  • ファーミングショステム
  • ペザント・スタディーズ
  • マリ
  • 社会変動
  • 市場の自由化
  • 農産物市場
  • 自給用作物
  • サバンナ
  • 山地林
  • 森林保護
  • Food Production
  • Africa
  • Social Change
  • Tanzania
  • Market Economy
  • Land Ownership
  • Structual Adjustment Programs Farming System