Abstract
本研究は家庭科における科学の目的,目標,性格,構想について検討し,アメリカの中等学校段階における科学としての家庭科の成立過程について明らかにすることを目的とする。家庭科は全米教育協会の『ホームエコノミックスの再編成』により,最善のタイプの家庭と家族生活を確保し,維持することを助ける教科として構想された。その目標の一つは家庭のよき構成員に生徒を育てること,もう一つは女子生徒に職業前教育を教えることであった。家庭科における科学とは,家庭生活に科学を応用すること,生活の科学化であり,また,生活を科学的に思考することであった。これが当時の家庭科教育の特質であると考察される。
Translated title of the contribution | The Development of Home Economics Education at the Beginning of the 20th Century in the United States of America |
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Original language | Japanese |
Pages (from-to) | 119-126 |
Number of pages | 8 |
Journal | 日本教科教育学会誌 |
Volume | 18 |
Issue number | 3 |
DOIs | |
State | Published - 1995/12/25 |
Externally published | Yes |