肺切除手術患者における絶飲食時間の差による１回拍出量変化量（ＳＶＶ）の検討―午前・午後症例での比較―

治美 三由; 仁 吉田; 和男 神谷; 康荘 松浦; 理歩 荒井; 真理子 武部

doi:10.2199/jjsca.31.292

肺切除手術患者における絶飲食時間の差による１回拍出量変化量（ＳＶＶ）の検討―午前・午後症例での比較―

Translated title of the contribution: Influence of Fasting Duration on Stroke Volume Variation in Patients Undergoing Pulmonary Lobectomy -Morning and Afternoon Cases-

三由治美, 吉田仁, 神谷和男, 松浦康荘, 荒井理歩, 武部真理子

University of Toyama

Research output: Contribution to journal › Article › peer-review

Abstract

手術患者の術前絶飲食時間の差が全身麻酔下における1回拍出量変化量（SVV）に与える影響についてフロートラックセンサー^TMを用いて測定し，検討した．午前手術症例（A群）と午後手術症例（P群）の各10例で検討した．両群の絶飲食時間の差は4時間であった．SVVはA群15.4±6.5%，P群18.5±6.9%と高値を示し，両群ともに循環血液量不足を示唆する状態であった．しかしながら，SVV，血圧，心拍数，CVP，CO，CI，SVRはすべて，両群間に差は認めなかった．術前10時間および14時間の絶飲食状態ではSVV高値を認めたが，4時間という絶飲食時間の差は，このSVVに差を及ぼすほどではなかった．

Translated title of the contribution	Influence of Fasting Duration on Stroke Volume Variation in Patients Undergoing Pulmonary Lobectomy -Morning and Afternoon Cases-
Original language	Japanese
Pages (from-to)	292-297
Number of pages	6
Journal	日本臨床麻酔学会誌
Volume	31
Issue number	2
DOIs	https://doi.org/10.2199/jjsca.31.292
State	Published - 2011

Access to Document

10.2199/jjsca.31.292

Cite this

@article{9cbf042c56c1482d9e0a1ff2e2a00fd4,

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keywords = "Preoperative fasting duration, Stroke volume, Infusion solution, FloTrac, Stroke volume variation, 術前絶飲食時間, 1回拍出量, 輸液, 連続的動脈圧心拍出量測定システム, 1回拍出量変化量",

author = "治美三由 and 仁吉田 and 和男神谷 and 康荘松浦 and 理歩荒井 and 真理子武部",

year = "2011",

doi = "10.2199/jjsca.31.292",

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volume = "31",

pages = "292--297",

journal = "日本臨床麻酔学会誌",

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publisher = "日本臨床麻酔学会",

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TY - JOUR

T1 - 肺切除手術患者における絶飲食時間の差による１回拍出量変化量（ＳＶＶ）の検討―午前・午後症例での比較―

AU - 三由, 治美

AU - 吉田, 仁

AU - 神谷, 和男

AU - 松浦, 康荘

AU - 荒井, 理歩

AU - 武部, 真理子

PY - 2011

Y1 - 2011

N2 - 手術患者の術前絶飲食時間の差が全身麻酔下における1回拍出量変化量（SVV）に与える影響についてフロートラックセンサーTMを用いて測定し，検討した．午前手術症例（A群）と午後手術症例（P群）の各10例で検討した．両群の絶飲食時間の差は4時間であった．SVVはA群15.4±6.5%，P群18.5±6.9%と高値を示し，両群ともに循環血液量不足を示唆する状態であった．しかしながら，SVV，血圧，心拍数，CVP，CO，CI，SVRはすべて，両群間に差は認めなかった．術前10時間および14時間の絶飲食状態ではSVV高値を認めたが，4時間という絶飲食時間の差は，このSVVに差を及ぼすほどではなかった．

AB - 手術患者の術前絶飲食時間の差が全身麻酔下における1回拍出量変化量（SVV）に与える影響についてフロートラックセンサーTMを用いて測定し，検討した．午前手術症例（A群）と午後手術症例（P群）の各10例で検討した．両群の絶飲食時間の差は4時間であった．SVVはA群15.4±6.5%，P群18.5±6.9%と高値を示し，両群ともに循環血液量不足を示唆する状態であった．しかしながら，SVV，血圧，心拍数，CVP，CO，CI，SVRはすべて，両群間に差は認めなかった．術前10時間および14時間の絶飲食状態ではSVV高値を認めたが，4時間という絶飲食時間の差は，このSVVに差を及ぼすほどではなかった．

KW - Preoperative fasting duration

KW - Stroke volume

KW - Infusion solution

KW - FloTrac

KW - Stroke volume variation

KW - 術前絶飲食時間

KW - 1回拍出量

KW - 輸液

KW - 連続的動脈圧心拍出量測定システム

KW - 1回拍出量変化量

UR - https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282679737357184

U2 - 10.2199/jjsca.31.292

DO - 10.2199/jjsca.31.292

M3 - 学術論文

SN - 0285-4945

VL - 31

SP - 292

EP - 297

JO - 日本臨床麻酔学会誌

JF - 日本臨床麻酔学会誌

IS - 2

ER -