抄録
次世代とのつながりをしめすGenerativityについて,その概念の創出と内容の変化を踏まえ,筆者がかかわる高齢者をもとにGenerativity のあり様を検討し,その現代的な意味や限界について考察した。次世代への担い手を育成するケアに関わると考えられる職人の師弟関係にも実際には個別性があり,必ずしもGenerativity 概念に沿う関係性があり,課題の解決がなされているとはいえない。現代の多様な生き方の中ではライフサイクルという型にはめて考えることが難しく,対象者ごとの生い立ちや経験を把握し,その人の「経験された生」について個別具体的に検討すること必要になっている。
本文言語 | 日本 |
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ページ(範囲) | 3-8 |
ページ数 | 6 |
ジャーナル | とやま発達福祉学年報 |
巻 | 15 |
出版ステータス | 出版済み - 2024/05/31 |
キーワード
- Generativity
- ケア
- ライフサイクル
ASJC Scopus 主題領域
- 寿命およびライフコースの研究