抄録
種子島内13 ヵ所より採集したセイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)56 個体を対象に染色体数を明らかにした。2n=24 の三倍体と2n=32 の四倍体が存在した。56 個体中50 個体(89.3%)は2n=24 の三倍体セイヨウタンポポであり,採集したすべての場所から見つかったことから種子島全体に分布することが判った。6 個体(10.7%)は2n=32 の四倍体セイヨウタンポポであり,種子島北部(西之表市)の3 ヵ所にのみ観察された。わが国では四倍体セイヨウタンポポは富山県から報告されている(Sato et al. 2004, 2007)。今回の研究により種子島にも分布することが判明したことから,四倍体セイヨウタンポポは富山と種子島の間の地域にも分布している可能性がある。
寄稿の翻訳タイトル | 種子島産セイヨウタンポポ (キク科)の染色体数 |
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本文言語 | 英語 |
ページ(範囲) | 91-97 |
ページ数 | 7 |
ジャーナル | 植物地理・分類研究 = The journal of phytogeography and taxonomy |
巻 | 55 |
号 | 2 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2007/12/30 |