20世紀前半期の日本海沿岸都市における対岸地域認識の形成: 「対岸時報」(1920-1927)に注目して

研究成果: 書籍の章/レポート/会議録会議への寄与

抄録

19世紀から20世紀にかけて近代日本の版図は東アジアの各地に拡大し,植民地も増大した。日本海沿岸の対岸地域はそうした帝国主義的な版図拡大の最前線であった。本報告では,海を通じて対岸地域と直面した当時の日本海岸の諸都市のうち,重要港湾・敦賀港を擁する福井県に注目し,福井市で発行されていた『対岸時報』(福井県対岸実業協会)の記事内容を分析することによって,当時の日本側の対岸地域に対する認識や当該地域で生じていた様々な問題,それに対する日本海岸都市並びに日本の見方や認識を解明することを目的とした。記事内容からは,福井県側から見た当時の対岸地域に関する興味深い認識や共有された対岸地域観やそれに関する知識が明らかになった。
本文言語日本
ホスト出版物のタイトル2022年人文地理学会大会研究発表要旨
Place of Publication京都
出版社人文地理学会
ページ48-49
ページ数2
出版ステータス出版済み - 2022/11/19

キーワード

  • 近代日本,対岸地域,対岸時報,地域認識,日本海

ASJC Scopus 主題領域

  • 芸術および人文科学一般

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