抄録
本研究では、高校生の通学時における地域風土との接触が地域愛着の醸成に与える影響を実証的に検証することで、どのような接触機会が地域愛着形成に有効であるかを明らかにした。具体的には、富山県小矢部市内の高校に通学する高校生380人を対象にアンケート調査を実施した結果、自然や人との接触が地域愛着(選好)や地域愛着(感情)に影響を与えることを統計的に明らかにした。さらには、子どもの頃の地域愛着醸成がUターン意識や地域における活動への参加意識の向上につながる可能性が示唆されたことから、Uターン施策として、地域愛着を醸成する通学路の計画や地域の人や自然との接触機会を増やす施策が有効である可能性を示した。
寄稿の翻訳タイトル | Study on Effects of Contact to Regional Environment on the Development of Place Attachment of High School Students on Their Way to School |
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本文言語 | 日本 |
ページ(範囲) | 772-779 |
ページ数 | 8 |
ジャーナル | 都市計画論文集 |
巻 | 56 |
号 | 3 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2021/10/25 |