抄録
本研究では高校1年生を対象に,手縫いにおける基本的な技能の一つである玉結びの技能について実態を調査した。高校生102名中,玉結びが1つもできなかった生徒は3名(男子3名,女子0名),1つしかできなかった生徒は2名(男子1名,女子1名)認められた。玉結びの出来栄えを糸端から玉結びまでの長さ,玉結びの大きさ,ループの有無の視点から検討した結果,A評価が14.4%(14名),B評価が72.2%(70名),C評価が13.4%(13名)であった。また,性別による有意な差は認められなかった。概ね良好な玉結びをつくることができていたが,十分に身についていないと考えられる生徒が一定数認められ,基礎的な技能を確実に習得するために,教材などを工夫する必要性が示唆された。
寄稿の翻訳タイトル | Skills of Making Thread Knots of High School Students |
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本文言語 | 日本 |
ページ(範囲) | 101-106 |
ページ数 | 6 |
ジャーナル | 富山大学教育学部紀要 = Memoirs of the School of Education University of Toyama |
巻 | 2 |
号 | 2 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2024/03/22 |