絶滅危惧種保全とエコツーリズム

高橋 満彦*, 早矢仕 有子, 菊地 直樹

*この論文の責任著者

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文査読

抄録

野生動物観光(wildlife tourism)は世界中で年間 3436億米ドルの GDPと 21億 8千万人の雇用をもたらしている。バードウォッチングは野生動物観光の中でもっとも持続可能な活動の一つとされているが、非消費的利用とは言え、人が生息地に入り込む等で脆弱な状況にある絶滅危惧種に負の影響を及ぼすような過剰利用が起こるため、日本版レッドデータブックに掲載されている猛禽類 14種のうち 4種は、観察や写真撮影など故意による人の接近が絶滅の加速要因に挙げられている。本特集は、適切な観察方法の遵守を法規制を含めた手段で確保し、リスクを減らした上で観光資源として活用し、得られた収益で地域経済へ貢献すること等で、観光利用と保全を調和的に展開されるための方途を示している。

寄稿の翻訳タイトルEndangered species conservation and ecotourism
本文言語日本
ジャーナルJapanese Journal of Conservation Ecology
advpub
0
DOI
出版ステータス出版済み - 2023/07/05

引用スタイル