抄録
本研究は校務情報化の観点より時間割編成業務に着眼し,時間割編成業務へプログラム処理導入による業務の効率化を目指したものである。時間割編成業務はその複雑さが学校カリキュラムの特性に大きく左右されるため,パッケージ化されたプログラムが必ずしもその学校のカリキュラム特性に合ったシステムであるとは限らない。そのため,著者らは学校教員自らでシステムの調整が可能なプログラムの構築を目指した。また従来の時間割編成アルゴリズムから,時間割編成上において先に決まった時間に固定する授業,プログラムに自動編成させる授業を区別するため,教員の持つ時間割編成のための合理的な行動特性を活用した「コンピテンシー併用型」によるシステム開発を検討した。それによりプログラムの自動化を導入しても,全くのランダムではなく教員の意向も汲んだ時間割編成が可能となるアルゴリズムとなった。実際の運用において作業の効率化と時間短縮を実現し,一定の効果を果たすことができた。
本文言語 | 日本 |
---|---|
ページ(範囲) | 95-102 |
ページ数 | 8 |
ジャーナル | 教育実践研究 : 富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 |
巻 | 14 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2019/12/23 |