文学研究から現代日本の批評を考える: 批評・小説・ポップカルチャーをめぐって

西田谷 洋*, 水川 敬章, 柳瀬 善治, 河野 真太郎, 中村 三春, 倉田 容子, 服部 徹也, 大橋 崇行, 岩川 ありさ, 広瀬 正浩, 山田 夏樹, 近藤 周吾, 千田 洋幸, 小谷 瑛輔

*この論文の責任著者

研究成果: 書籍/レポート書籍

抄録

はじめに 西田谷洋/宮崎駿監督映画における戦争の表象—『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで 中村三春/富野由悠季「機動戦士Zガンダム』における「ニュータイプ」表象の現在性—大量破壊と可能世界 山田夏樹/『機動戦士ガンダムUC』における主体性 西田谷洋/戦う/働く少女たちの自由—宮崎駿と資本主義の新たな精神 河野真太郎/ポピュラー・カルチャーと歴史認識—清家雪子「月に吠えらんねえ」における裂け目 岩川ありさ/仮想世界の中の身体―川原礫『ソードアート・オンライン』アインクラッド編から考える 広瀬正浩/『リンダリンダリンダ』論—原作映画と小説化作品の幸福のために 水川敬章/『おおかみこどもの雨と雪』論―『二十四の瞳』『八日目の蟬』とのテクスト連関 近藤周吾/男装少女のポリティクス―一九七〇年代から八〇年代にかけての〈少女を愛する少女〉表象の転換 倉田容子/亀井秀雄『感性の変革』と柄谷行人『日本近代文学の起源』 小谷瑛輔/日本近代文学とミハイル・バフチン受容 矢口貢大/ジャパニーズ・セオリーの「発明」—亀井秀雄『増補 感性の変革』を起点に 服部徹也/ジャンルの変容と「コージー・ミステリ」の位置—ライト文芸から見た現代の小説と批評 大橋崇行/ゼロ年代批評とは何だったのか—一九九五年と二〇一一年の「あいだ」で 千田洋幸/八〇年代以降の現代文学と批評を巡る若干の諸問題についてー三島由紀夫と小林秀雄の〈亡霊〉に立ち向かうために 柳瀬善治
本文言語日本
出版社ひつじ書房
ページ数368
ISBN(印刷版)9784894767706
出版ステータス出版済み - 2017/05

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