技能下位児童への水泳指導に関する研究 : 「浮くこと」を基礎技術とした小学校3年生の水泳実践から

狭門 俊吾, 久我 アレキサンデル, 玉腰 和典, 本山 司, 本山 貢

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文

抄録

本研究では、「浮くこと」を基礎技術として位置づけた小学校3年生を対象とした水泳指導において、技能下位児童の技能習熟プロセスの分析を通して、技能下位児童における「浮くこと」を指導することの有効性を解明することを目的とした。分析対象は、2016年6月下旬から7月中旬に行われた水泳実践における技能下位児童2名であり、分析方法は授業者による観察記録および感想文の分析であった。その結果から、「浮くこと」の前段階となる「呼吸法(息継ぎ)」の指導が技能下位児童の心理的な不安感を解消することや、「浮くこと」を習得する上でも重要な意義をもつことが示唆された。しかし、他の多くの児童が「ドル平泳法」を習得したにもかかわらず、技能下位児童はそれを習得するには至らず、「浮くこと」による学習効果については十分に検討できなかったため、今後の研究課題となった。
寄稿の翻訳タイトルA Study on the Teaching Swimming to the Low Skill Children: Practice of Swimming "Floating" as Basic Skill in Elementary School 3rd Grader
本文言語日本
ページ(範囲)159-168
ページ数10
ジャーナル和歌山大学教育学部紀要. 教育科学
68
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DOI
出版ステータス出版済み - 2018/01/31

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