抄録
現代の建築は、近代建築の出現とそれ以降の都市化や技術革新により、近世の障子や雨戸で内外を仕切る体系から、ガラスなどを用いた密閉箱の体系に変化し、閉じた箱を完成点とする一般的な傾向がある。同時に設計意図や製品開発などで実現した開いた建築を高く評価する文化的傾向がある。建築の社会的価値を論ずる際にヘルメティックに閉じた建築に対し、その開き方を正確に論ずることは重要であるが、開き方は曖昧であり体系化は済んでいない。本研究はこの開き方の相違を構成論研究に取り入れることを目的として進める。
本文言語 | 日本 |
---|---|
ジャーナル | 日本建築学会梗概集 |
出版ステータス | 提出済み - 2023/03/25 |