小学校外国語科スピーキング・パフォーマンス評価に関する実践研究

岡崎 浩幸, 清水 義彦, 押田 正子

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文査読

抄録

本研究の目的は2つある。1つ目は第3筆者の勤務校の小学校外国語科で実施されたスピーキング・パフォーマンス評価(スピーキングテスト)が授業における学習活動や海外交流を通して培った児童のスピーキング力を測るのに適しているのかを明らかにすることである。2つ目は今回の試みが児童の今後の学習や英語によるコミュニケーションへの意欲向上に寄与するのかを検討することである。テストは3つの単元で学習したことを基に,3つのインタビュータスク活動を用いてテストを行った。児童は2人1組で3か所を回り面接を受けた。態度,流暢さ,正確さ,応答,質問の5つの観点から採点が行われ,結果を妥当性,信頼性,実用性,波及効果の面から分析検討した。その結果,テストの妥当性,信頼性,実用性が確保されていることと,波及効果として今回の試みが児童の学習及び英語コミュニケーションへの意欲向上に影響を与えたことが明らかとなった。今回のような評価の場を定期的に設定することは,児童が英語でコミュニケーションする意欲を高める機会となる可能性を示唆している。
本文言語日本
ページ(範囲)117-127
ページ数11
ジャーナル富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama
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DOI
出版ステータス出版済み - 2021/02/25

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