抄録
平成23年に小学校高学年での外国語活動が導入されてから、今年度で7年目となる。これまで、文部科学省が発行した外国語活動教材 “Hi, friends !”を生かしながら、児童の興味・関心の高まる題材を新たに開発して授業実践を重ねてきた。
本研究の目的は、「タイムリーな題材の選択」と「自己決定の場の工夫」が発話への意欲の高まりにつながるのかを検証することである。児童の振り返りカードのコメント、実際の会話の内容や活動の様子、共起ネットワークによる児童のコメントの分析結果から、「英語表現や素材への興味・関心」「気付き」「相手意識」等が発話への意欲を示す指標として表れることが分かった。それらの指標は、タイムリーな題材への豊かな関わりや自己決定によるコミュニケーションから生まれるものと捉えることができるだろう。
本文言語 | 日本 |
---|---|
ページ(範囲) | 129-138 |
ページ数 | 10 |
ジャーナル | 教育実践研究 : 富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要 |
巻 | 12 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2017/12/20 |