回復期病棟入院患者における,退院後の運動についての心理様相と運動時間との関連

福元 裕人, 福島 洋樹

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文査読

抄録

【目的】回復期病棟退院後の運動に関する質問紙調査で得られた心理様相と退院後の運動時間との関連を調査することを目的とした。【方法】対象は富山県リハビリテーション病院・こども支援センター回復期病棟入院患者100 名とし,質問紙調査に加え,任意で退院後の運動時間の計測を依頼した。質問紙は運動継続に関する既存のモデルや理論をもとに作成した。運動時間計測は退院日から1 ヵ月間,日記方式の自己活動記録法としてカレンダーにシールを貼る方法を採用した。【結果】質問紙は100 名,運動時間は35 名のデータが得られた。質問紙の因子分析の結果,25 項目4 因子に収束した。信頼性の検証として,25 項目についてα 係数を算出したところα = 0.895 であった。この質問紙に表される心理様相と,退院後運動時間との相関分析で有意な弱い相関が確認された。【結論】回復期病棟退院後の運動に関する心理様相と退院後の運動時間の間に関連性があることが示唆された。

寄稿の翻訳タイトルCorrelation between the Psychological Aspects of Exercise about Post-discharge and Exercise Time after Discharge in Hospitalized Patients in the Recovery Ward
本文言語日本
ページ(範囲)393-401
ページ数9
ジャーナル理学療法学
47
5
DOI
出版ステータス出版済み - 2020

引用スタイル