抄録
本稿は,図画工作科および美術科における評価の観点である「創造的な技能」について,文献研究及び事例の検討を含めて考察を試みたものである。そこでは,まず,本観点について,表現の結果としての作品が評価されがちであったことに対して,旧文部省及び文部科学省の主張について整理した。次に,実際,技能習得の機会が与えられているのかに注目し,その過程で,「セット教材」に着目し,それを用いない開発題材を資料として挙げながら,検討を行った。その結果,本観点については,「創造的な技能」の意義についての再研修,「セット教材」を前提とした指導方法の工夫,材料・用具と児童の表現との関係性を踏まえた評価方法の改善,求める技能の種類を限定した題材の開発等の必要性が確認された。
寄稿の翻訳タイトル | A Study of the Evaluation of the "Creative Skill": The Verification About the Guidance of the Way of Handling Materials and Tools |
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本文言語 | 日本 |
ページ(範囲) | 201-215 |
ページ数 | 15 |
ジャーナル | 美術教育学:美術科教育学会誌 |
巻 | 30 |
号 | 0 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2009 |