抄録
本稿では,まず,2006年(平成17年)から2009年(平成21年)に行われた全国の小学校教員採用試験における図画工作科の問題を集計し分類を行い,地方教育行政が小学校教員に求める図画工作科の「教科の専門的知識」のその問題点の抽出を試みた。その結果,疑問を感じさせる内容の問題が多いことが明らかになった。そこで,望ましい作問に向けて,次の4点の提案を行った。(1)学習指導要領の意義を問う問題であること,(2)指導に生かせる知識を問う問題であること,(3)実践の場で生かせる指導の能力を問う問題であること,(4)評価を行う能力を問う問題であること。そして,出題された問題の中から,この提案に沿う適切と考えられるものを紹介した。
寄稿の翻訳タイトル | An Analysis of 'Arts and Handicrafts' Teacher Recruitment Examinations in Japan: Issues Discovered through a Classification of Past Examinations 2006-2009 |
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本文言語 | 日本 |
ページ(範囲) | 213-227 |
ページ数 | 15 |
ジャーナル | 美術教育学:美術科教育学会誌 |
巻 | 32 |
号 | 0 |
DOI | |
出版ステータス | 出版済み - 2011 |