便排出障害に対するバイオフィードバック療法に関する検討

三廼 利美, 塚田 邦夫, 吉井 忍, 道券 夕紀子, 安田 智美

研究成果: ジャーナルへの寄稿学術論文査読

抄録

【目的】便排出障害で外来受診した患者に対し、バイオフィードバック療法の症状改善効果を検討した。

【方法】肛門内圧計を用いたバイオフィードバックと骨盤底筋体操等を組み合わせたバイオフィードバック療法を行った。

【結果】対象は男性11名、女性11名であった。平均30日の治療期間で、残便感、努責、温水洗浄便座の不適切刺激、排便の恐怖感、排便時痛、日常生活への影響の、全ての項目において有意に改善した。治療前後で肛門内圧測定を行いえた13名では、肛門管最大静止圧が正常化する傾向がみられた。

【結論】簡便であるが総合的な生活指導を含むバイオフィードバック療法は、便排出障害の改善効果が高く、有用な方法と考えられた。

寄稿の翻訳タイトルBiofeedback therapy for symptoms of evacuation disorders
本文言語日本
ページ(範囲)11-18
ページ数8
ジャーナル日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
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2
DOI
出版ステータス出版済み - 2014

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