プロジェクトの詳細
研究概要
PrCo_5、Pr_2Fe_<14>B、Pr_xGd_<1-x>Ni、Sm_xGd_<1-x>Niに対して、1.4K〜4.2Kまでの温度範囲で、^<141>Prと^<147>Smの核スピン・スピン緩和時間T_2を測定した。いずれの化合物においても温度が高くなるに従いスピン・スピン緩和時間は短くなる。例えば、PrCo_5では1.4Kで4.2μsecであるが4.2Kでは2.1μsecとなる。このことは測定しているT_2にスピン・格子緩和時間T_1が効いていることを意味している。Pr_xGd_<1-x>NiではNMR信号は弱く、T_2の測定はx=0.2、0.35の場合について行った。1.4Kにおいて、それぞれ〜5μsec、〜3μsecである。これらはSm_<0.2>Gd_<0.8>Niの^<147>SmのT_2の〜1/20から〜1/30にあたる。観測している信号が-1/2【tautomer】1/2遷移に対応するものと仮定して、T_1/T_2=(I+1/2)^2の関係からT_1を見積もった。その結果、T_1TはPrCo_5で〜110Kμsec、Pr_xGd_<1-x>Niで〜50KμsecPr_2Fe_<14>Bの2種類のサイトfとgでそれぞれ900Kμsecと300Kμsecが得られた。これはfとgサイトの環境の違いによるものと考えられる。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1995/01/01 → 1996/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥2,200,000
キーワード
- 希土類金属間化合物
- NMR
- スピン・エコー
- 核スピン緩和時間
- 超微細相互作用
- 核磁気共鳴
- 核スピン緩和
- rare-earth intermetallic compound
- spin echo
- nuclear spin relaxation time
- hyperfine interaction