D-セリン合成阻害による網膜神経変性抑制効果の解析

  • 尾崎, 弘典 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究開始時の研究の概要

中途失明の主な原因として、糖尿病網膜症、緑内障、加齢黄斑変性等の疾患がある。それらの病態にはN-メチルD-アスパラギン酸(NMDA)受容体の過剰な活性化を原因とする神経変性が関与している。本研究では網膜変性疾患に対する治療法の選択肢として、D-セリン合成酵素であるセリンラセマーゼ(SRR)の酵素活性を阻害する薬剤を糖尿病モデルマウスへ投与し、D-セリン合成の長期的な抑制を試みる。眼内D-セリンの濃度との相関関係と、SRR阻害剤の網膜障害に対する抑制効果を検討する。本研究で網膜変性疾患の増悪に関与すると思われる眼内D-セリンの制御方法が明らかになれば、臨床応用への基礎データを提供できる。
ステータス終了
有効開始/終了日2019/04/012020/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥1,430,000

キーワード

  • D-セリン
  • セリンラセマーゼ
  • 網膜変性
  • D-セリン