Nox遺伝子制御が敗血症性脳症の病態に果たす役割と治療標的としての意義

  • 横尾, 宏毅 (研究代表者)
  • 服部, 裕一 (研究分担者)
  • 高野, 康雄 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究成果の概要

敗血症マウス脳組織において、サイトカイン発現が増加、また脳血管評価では透過性が有意に亢進していた。加えて、Nox構成サブユニット、p47phox、p67phox発現、酸化ストレス指標8-OHdG産生、iNOS発現が増加していたことから、活性酸素産生増加がNOと反応、活性窒素種が生じ、脳血管が破綻していく機序が示唆された。さらに、光学および電子顕微鏡による解析では、敗血症マウス脳に生じる変性神経細胞の出現は、ラジカルスカベンジャーのエダラボンを投与しておくことで軽減されるいことが確認された。以上のことから、Nox遺伝子制御は、敗血症性脳症治療標的となりうるものと考えられた。
ステータス終了
有効開始/終了日2012/04/012015/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥5,330,000

キーワード

  • 炎症
  • 酸化ストレス
  • 敗血症
  • NADPH oxidase
  • 酸化/ニトロ化ストレス
  • 活性酸素
  • ラジカルスカベンジャー
  • 細胞委縮変形像
  • 高濃度グルコース
  • HMGB1
  • ルシゲニン
  • 高グルコース