鮮新世温暖期の環境復元に基づく「温暖化地球像」の把握

  • 堀川, 恵司 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究概要

本研究では,統合国際深海掘削計画(IODP)によって,2009年にベーリング海で採取されたベーリング海の海底堆積物コア試料を用いた。分析に使用したコア試料のうち,ベーリング海南部で採取されたU1341Bコアは,本海域において初めて採取された過去400万年間の環境情報を記録するほぼ連続的な試料であった。この試料について,砕屑物のネオジム同位体比と鉛同位体比の分析を行い,鮮新世温暖期と言われる時代のアラスカ域の山岳氷床が410 万年前から徐々に拡大し始め,330万年前と290万年前に雪氷圏の拡大を伴っていた,というアラスカ雪氷圏の発達史に関する新しい知見を得た。
ステータス終了
有効開始/終了日2011/01/012012/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,250,000

キーワード

  • 鮮新世
  • 温暖化
  • ベーリング海
  • ネオジム同位体
  • 古気候
  • 海底堆積物
  • 鉛同位体