プロジェクトの詳細
研究開始時の研究の概要
現在,温暖化によって西南極アムンゼン海に流出するスウェイツ氷河とパインアイランド氷河の融解が加速している。スウェイツ氷河を含む西南極氷床は,数100年で完全に融解し,海面水位を3メートル上昇させる可能性が指摘されている。申請者は,将来気候に比較される鮮新世温暖期に,西南極氷床が14回融解し,そのうち少なくとも5回が西南極氷床が全て消失する大規模な全融解だったことを世界で初めて明らかにしてきた。本研究では,鮮新世温暖期に発生した全ての融解イベントの規模と気候条件を明らかにし,西南極氷床の温暖化に対する脆弱性を評価する。これにより,将来の温暖化に対する西南極氷床の安定性についての示唆を得る。
ステータス | アクティブ |
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有効開始/終了日 | 2025/04/01 → 2029/03/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥62,140,000
キーワード
- 鮮新世
- 南極氷床
- 温暖化
- 西南極
- ネオジム同位体比