プロジェクトの詳細
研究概要
本研究の大きな柱の一つが, 高濃度近藤物質および価数揺動物質の純良単結晶の作製である. 今回, 単結晶引き上げ炉が新たに導入され, 炉内雰囲気ルツボ, 断熱料, 真空度, 等の改良・吟味の結果, 1100゜C以下の融点のもので蒸気圧のあまり高くない物質は引き上げが可能になり, 純良な単結晶が作製されるようになった. すでに引き上げられた単結晶は, LaNi, CeNi, SmCu_2, LaInCu_2, SmInCu_2等である. このうち前2点については超高真空固相電解法により試料の純良化が行われ, 残留抵抗値において純良化に成功した. 高純良化された試料のドハースファンアルフェン効果等の実験は今後の課題となる. また, CeやSmを含む3元系の高濃度近藤物質および価数揺動物質の純良単結晶がすでに引き上げられ, これらの総合的研究も今後の課題となる.
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1986/01/01 → 1987/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥6,200,000
キーワード
- 近藤効果
- 高濃度近藤物質
- フェルミ流体
- 価数揺動
- 中間原子価
- 混合原子価
- チエコラルスキー法
- 単結晶
- 【La_(1-x)】CexNi
- 電気抵抗
- 低温比熱
- Kondo effect
- dense Kondo compound
- heavy electron
- valence mixing
- intermediate valence
- Czochralski pulling method
- single crystal