プロジェクトの詳細
研究概要
本研究において、今迄あまり研究されたことがなかったCeT×(T=Ni,Pd,Pt;X=Sn,In,Ge)など、多数の二元、または三元化合物を試作し、その電気抵抗と熱電能の測定を行った。得られた結果は変化に富み、各々の化合物の4f電子の個性的な挙動を特徴ずけるものであった。低温領域の熱電能は電子比熱と密接な関係があることを実験的に明らかにしたことは、重い電子状態と関連して興味があると考えている。また、反強磁性または強磁性を示す近藤化合物が転移温度の近傍で、熱電能と電気抵抗のどのような異常を示すものがあるかについて明らかにすることができたのも成果であった。しかし、サマリウム化合物については近藤化合物が余り多数見出すことができなかったので、今後の課題として残される面が多い。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 1991/01/01 → 1992/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥1,800,000
キーワード
- セリウム化合物
- サマリウム化合物
- 近藤効果
- 熱電能
- 電気抵抗
- 反強磁性近藤化合物
- 強磁性近藤化合物
- 重い電子系
- 近藤格子
- バンドギャップ生成
- 臨界現象
- Ce compounds
- Sm compounds
- Kondo effect
- thermopower
- resistivity
- antiferro-Kondo system
- ferro-Kondo system
- heavy electron