プロジェクトの詳細
研究開始時の研究の概要
神経細胞では特定のmRNAが樹状突起に局在化し、後シナプス周辺において前シナプスからの刺激に応じて局所的にタンパク質合成(翻訳)が起こる。この局所翻訳はシナプス強化、ひいては学習・記憶に重要であることが示唆されてきた。しかし、長期記憶を形成するような学習時に、脳の中で局所翻訳が実際に起こるのかは未解明である。そこで本研究では、マウスを用い、学習課題遂行中の局所翻訳イメージング法の開発を試みる。また、局所翻訳される新たな候補遺伝子に着目し、樹状突起へのmRNA輸送を低下させたマウスを作製して長期記憶への影響を解析する。以上より、実際の脳内での翻訳制御と長期記憶との関連を明らかにすることを目指す。
ステータス | 終了 |
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有効開始/終了日 | 2019/04/25 → 2022/03/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,810,000
キーワード
- 局所翻訳
- 樹状突起
- mRNA輸送
- 翻訳イメージング
- 長期記憶