長期記憶の形成過程における記憶痕跡細胞の生成・成熟過程とニューラルデコーディング

  • 大村, 佳之 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究開始時の研究の概要

エピソード記憶形成の初期段階は海馬依存的であるが、時間経過とともに海馬非依存的になり、長期記憶として大脳新皮質に格納されるようになる。この過程は記憶の固定化と呼ばれ、海馬に蓄えられた記憶は海馬のリップル波を介して大脳新皮質に移行すると考えられており、さらに前頭前皮質のスピンドル波がリップル波の直後に発生すると、記憶の固定化が進むことが分かっている。しかし前頭前皮質がリップル波を受信・解釈・統合する仕組みは不明である。本研究は学習中のマウスの海馬と前頭前皮質から神経電気活動を同時に記録し、リップル波とスピンドル波の脳情報解読を行い、前頭前皮質の記憶痕跡細胞が生成・成熟する過程を明らかにする。
ステータス終了
有効開始/終了日2019/04/252022/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥3,400,000

キーワード

  • エピソード記憶形成
  • 脳情報解読
  • 場所細胞
  • 記憶痕跡細胞
  • 多脳領域多細胞電気活動記録
  • 神経電気生理学
  • 多脳領域多細胞同時記録
  • 記憶
  • 脳情報信号処理
  • 海馬