プロジェクトの詳細
研究概要
研究課題に対して交付された科学研究費により,希釈冷凍機を購入すとができた。市販されている幾つかのタイプの希釈冷凍機の性能・仕様について入念討を行なった。フランス製の冷凍機は,^3He-^4He混スを予冷・液化するための減圧ヘリウムを利用した1Kポットを必要とせず,混合ガ小型のコンプレッサーによって2バ-ル程度に昇圧した後,インピーダンスの終端をさせる際にジュール・トムソン効果により,冷却・液化を行うものであり,軽量での簡便性に優れ,室温からミリ・ケルビンの極低温領域への到達時間が3時間程度とて短い,などの特徴がある。我々の研究グループには,極低温領域の諸物性が未測定料が多数あり,上記のような有用性に優れた冷凍機は,これらの試料の測定にまさに合である上に,ヘリウムの消費量が少なく,維持経費の点でも極めて経済的であるこ判ったので,上記のフランス製希釈冷凍機の購入を決定した。装置一式が納入された平成6年3月であった。これを運転したところ,空中のrfノイズにより,温度センが深刻な影響を受けることが判り,ノイズフィルタを作製し取り付けたところ,順調能を発揮し,仕様以上の低温である40mKに到達できた。これ以降,試料ホルダー作製,温度センサーの校正を行い,超伝導線を用いた,高温部からの熱流入の少な線を施し,数多くの運転を繰り返した。その結果,現在電気抵抗の測定を80mKかKの極低温領域で安定に行えるようになっている。すでに,幾つかの希土類化合物のを行っており,CeNiSn単結晶の興味あるデータが得られているが,今後は,電抗以外の新しいデータの収集も含めて,精力的に研究を維持していく予定である。
ステータス | 終了 |
---|---|
有効開始/終了日 | 1993/01/01 → 1994/12/31 |
資金調達
- Japan Society for the Promotion of Science: ¥7,400,000
キーワード
- 希釈冷凍機
- 極低温測定
- CeNiSn
- 1Kポット
- ジュール・トムソン冷却
- ノイズフィルター
- 1kポット
- 極低温
- 重い電子系
- 輸送特性
- 電気抵抗
- 熱電能
- 電子相関
- Dilution refrigirator
- Low temperture measurements
- 1Kpot
- Joule-Thomson refregiration
- Noise filter