過酸化水素透過チャネルAQP1を介した心筋組織の酸化ー還元バランス調節機構の解明

  • 室井, 慎一 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究開始時の研究の概要

生体が過度な還元状態に陥る還元ストレスは,酸化ストレスと対照的に不明点が多く,その理解が急務である.心臓は酸化-還元バランスの維持が特に重要な組織であり,酸化,還元ストレスのいずれもが心肥大を引き起こす.細胞膜間に過酸化水素を透過させるアクアポリン1 (AQP1) は酸化-還元バランスの調節に重要であり,本研究では心肥大病態に対する還元ストレスとAQP1との関係を明らかにする.心筋細胞および還元ストレス誘発性心肥大モデルマウスを用いて還元ストレスに対するAQP1の役割を解明し,心肥大を始めとした酸化-還元バランスの破綻が関係する疾患に対しAQP1が有用な治療ターゲットになる可能性を提唱する.
ステータスアクティブ
有効開始/終了日2023/04/012026/03/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,810,000

キーワード

  • 酸化-還元バランス
  • アクアポリン
  • 還元ストレス
  • 過酸化水素
  • 心肥大