豊かな環境における中枢神経新生を介した慢性疼痛に対する治療戦略

  • 光章, 山崎 (研究代表者)
  • 成田, 年 (研究分担者)
  • 畠山, 登 (研究分担者)

プロジェクトの詳細

研究概要

豊かな環境飼育では、海馬において神経新生が促進され、この新生にδオピオイド神経系が関与していることが明らかとなった。豊かな環境飼育による海馬における BDNF mRNA 発現量の増加を伴った神経新生は、BDNF のプロモーター領域におけるヒストンのメチル化の変化によって一部調節されている可能性が示唆された。また、神経障害性疼痛が神経新生促進作用を抑制することが示された。豊かな環境飼育によるマウス海馬神経新生は、坐骨神経を結紮により引き起こされる神経障害性疼痛により、有意な抑制が認められた。こうしたアプローチは、慢性疼痛に対する神経新生を考慮した治療戦略の手がかりとなり、今後の臨床への応用が充分に期待できる。
ステータス終了
有効開始/終了日2009/01/012012/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥17,550,000

キーワード

  • neuropathic pain
  • enriched environment
  • neurogenesis
  • central nervous system
  • 豊かな環境
  • エピジェネティクス修飾
  • 神経新生
  • 海馬
  • セルソーティング
  • マイクログリア
  • エピジェネティクス
  • ヒストン
  • メチル化
  • 神経障害性疼痛
  • ファンクショナルMRI
  • ダイノルフィンA
  • オピオイド受容体