認知症による全身麻酔薬の修飾作用の解明および安全な麻酔法の確立

  • 佐々木, 利佳 (研究代表者)

プロジェクトの詳細

研究概要

認知機能障害モデル動物として老化促進モデルマウス(SAM-P8)を使用し,認知機能障害に及ぼす全身麻酔薬作用の影響について検討した.海馬抑制性介在ニューロン活性下では,揮発性麻酔薬(セボフルラン)と静脈麻酔薬(チオペンタール)共にCA1錐体細胞領域の集合電位を強く抑制し, SAM-P8ではコントロールに比較して抑制の増強を認めた.この結果より認知障害により全身麻酔薬作用が増強される可能性が示唆された.これは中枢におけるシナプス前終末からのGABA放出促進によると考えられた.
ステータス終了
有効開始/終了日2008/01/012011/12/31

資金調達

  • Japan Society for the Promotion of Science: ¥4,550,000

キーワード

  • 認知症
  • 海馬
  • 全身麻酔薬
  • シナプス伝達
  • シナプス伝逹